先日、環境を変えるのが大事という話を書きました。
この中で、自分に新たな変化をもたらしてくれそうな人を見つけたら積極的に関わっていくとよい、というような趣旨の話をしましたが、誰かと関わりを持とうとするときに、「この人は自分に何をしてくれるのか?」「自分にとってメリットは?」というスタンスでは、いい関係を作ることができない可能性が高いと思っています。
今回はこの話に関する持論をちょっと書いてみます。
見返りを求めず、与え続けよう
誰かと本当にいい関係になりたいと思ったら、とにかく「自分が相手にしてあげられること」を打算なく続けることが大事です。「いい関係を作りたい」と思って行動しているという前提があるのは確かなので少し逆説的なところはありますが、ひとつひとつのGIVEは「心から」見返りを求めずに与えていくことができるようになると、結果的にとてもいい関係ができあがりやすいです。
理想的な関係は、短いスパンでGIVEとTAKEを精算しないですむ関係です。もっと言えば、お互いがGIVEの量とTAKEの量をいちいち天秤にかけるようなことがなくなり、お互いのGIVEが息をするように自然な状態になるのが最高ですね。
当然この状態に最初からすぐになれるわけではなく、何度もコミュニケーションを重ねて、たどり着くことができる場合もあれば、どうしてもそのような関係にはなれないような相手ももちろんいます。ただ、自分の経験上コミュニケーションする相手がどんな人物であれ、とにかくまずは自分がひたすらGIVEを続けることが、理想の関係にたどり着ける最短ルートだと思っています。
どうしても、GIVEを続けていると、言葉では「大丈夫、何もいらないよ」と言いながら、心の中では「自分ばっかりGIVEしていてTAKEが少ないな」と感じてしまう人が多いです。平等がいいと教えられていると、勝手に誰かからのTAKEに対してGIVEを返さないと、と考えてしまったり、自分のGIVEに対してTAKEがないと、なんとなくモヤモヤっとした感情が生まれてしまいがちなのですが、その感情は本当はいいコミュニケーションをするために一切必要のないものです。さっさと捨て去ってしまってしまいましょう。
与え続けていると、自然と戻ってくる
一切の打算を捨てて、本心からGIVEすることができるようになると、気づけば求めていなくても勝手にTAKEが返ってくるようになります。そのTAKEは自分が期待して返ってきたものではないので、自分の中でいちいちGIVEと天秤にかけることもありません。客観的に見たら、GIVEとTAKEの回数や大きさはバラバラであり、釣り合っていることもあるかもしれないし、偏りがあるかもしれない。でも、当人はそのバランスなんか一切計ろうとも思わず、お互いがGIVEし続けている。そんな状態です。
途中で書いた通り、どんな人ともこのような状態になれるかと言えば、そんなことはないです。ですが、先日書いた「自分に変化をもたらしてくれる人」はこの状態になれるような相手であることが多いと思います。この関係にたどり着いた人をどれだけ増やすことができるかが、自分の可能性を広げるカギであり、そのためにはピンと来た相手を見つけたら、どんどんGIVEをしていくこと、これが重要なんです。
これと似たような話は最近ちょこちょこと見かけるようになってきました。これはコミュニケーションの真理だと思いますので、世の中のできるだけ多くの人が悟ってくれると、幸せになるんだけどなぁ(笑)
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